外壁塗装のノウハウ

一部だけの外壁塗装より全体塗装がおすすめ!損をする理由と例外のケースを解説!

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この記事で分かること
  • 外壁塗装の一部塗装がおすすめできない理由がわかる
  • 外壁塗装で一部塗装をする場合の費用相場がわかる
  • 外壁塗装で一部塗装をしても良いケースがわかる

自宅の外壁を見ていると一部だけ色あせや傷みが気になってしまい、一部だけ塗装できないかと考えている人も多いのではないでしょうか。

また他の部分が綺麗に見えるため、一部塗装で済ませることができれば安く済むのでは?と考えている人もいると思います。

しかし、実際は一部だけ塗装をおこなうことはおすすめできません。

今回は一部だけの塗装で済ませることができないかと悩む人に向けて「一部だけ塗装をおこなうべきではない理由」「一部だけ塗装をする場合の費用相場」「例外的に一部塗装をしても良いケース」まで解説します。

この記事を読めば外壁塗装の知識がない方でも一部だけ塗装をするべきではない理由を理解することができ、適切なメンテナンスをおこなうことができるでしょう。

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リフォームトラブルから身を守るためにもぜひ読んでおくことをおすすめします。

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一部だけの外壁塗装がおすすめできない理由

一部だけの外壁塗装がおすすめできない理由は以下の通りです。

一部だけの外壁塗装がおすすめできない理由
  • 足場の複数回設置などトータルコストが高くつく
  • 仕上がりの色にムラが出る
  • 家全体を守ることができない(劣化を抑えられない)
  • メンテナンス計画が難しい
  • 一部の塗装でも1週間程度の工期がかかる

足場の複数回設置などトータルコストが高くつく

確かに単純な塗装の費用だけを比較すると一部だけ塗装をする方が安くなります。

ただし、外壁塗装の工事には「足場」が必要になるため、足場の設置費用を考えるとトータルコストが高くなってしまうんです。

足場費用の相場は600円〜800円/㎡になります。

それに加えて飛散防止ネットの費用が100円〜200円/㎡かかるので、2階建ての戸建て住宅であれば平均して15万円〜20万円程度が足場の相場です。

一部だけ塗装をする場合は毎回この足場費用がかかってしまいますが、全面塗装であれば足場費用は1回しかかからないため、結果として長期的にはリーズナブルになります。

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仕上がりの色にムラが出る

塗装は経年劣化で色あせなど見た目が変わってくるので、複数回に分けて一部だけ塗装をしていると見た目にムラが出てしまうんです。

例え同じ塗料を同じ職人が塗ったとしても、一部塗装を繰り返していると昔塗った箇所と新しい箇所では差が出てしまいます。

外壁塗装で住宅の外観を綺麗に保ちたい方にとってはおすすめできません。

家全体を守ることができない(劣化を抑えられない)

外壁塗装は決して外壁に色を塗るだけの作業ではありません。

雨風から住宅を守るための重要な作業なんです。

外壁は塗装の防水効果で水を弾くことで住宅を守っています。

しかし塗装は紫外線で劣化するため、定期的な塗り替えが必要になります。

部分塗装では住宅全体の防水効果を戻すことができないため、住宅を守るための補修という観点では劣化を止めることができません。

全面補修をおこなうことで適切に住宅を守ることができます。

メンテナンス計画が難しい

基本的に住宅は外壁だけではなく様々な箇所の補修が必要になるので、メンテナンス計画を立てて適切なタイミングで補修をおこなっていくべきです。

一部だけ補修をおこなっていると、どの部分をいつ補修すれば良いのかわからなくなってしまいます。

全面塗装をおこなっておけば、メンテナンス計画を立てやすくなるので、適切なタイミングで補修うをおこなうことができます。

メンテナンス計画を立てて適切に補修していないと、気付いたら雨漏りをしていたなどの大きな損傷になってしまう可能性があります。

一部だけの塗装でも1週間程度の工期がかかる

一部塗装であれば2〜3日で終わると考えている人もいるかもしれませんが、一部だけの塗装でも1週間以上はかかるケースが多いです。

外壁塗装の工程

足場設置→洗浄→塗装→乾燥→足場撤去

一部塗装でも全面塗装でも基本的な工程は変わりません。

同じような工程と工期がかかるのであれば、全面塗装の方が効率が良いと言えるでしょう。

例外的に部分塗装で良いケース

ここまでで外壁塗装の一部塗装はおすすめできない理由を解説してきましたが、次に例外的に部分塗装でも良い理由を解説します。

例外的に部分塗装でも良いケース
  • 家を増改築している場合
  • 給湯器やエアコンの室外機裏など未塗装の部分

家を増改築している場合

家を増築している場合は部分的に新しい外壁と古い外壁になっているケースがあります。

この場合は古い外壁のみ塗装をしても良いでしょう。

あくまで増築した部分の外壁の防水が効いている場合のみです。

ただし、施工計画の観点からも次回の塗り替え時は全面塗装をおこなうことをおすすめします。

給湯器やエアコンの室外機裏など未塗装の部分

外壁の中には給湯器やエアコンの室外機の裏など未塗装の部分があります。

このような箇所は給湯器やエアコンを交換して取り外す際に部分塗装をおこなうのが良いでしょう。

また、給湯器やエアコンの室外機が設置されている箇所は足場が不要なケースが大半ですので、費用も安く済みます。

一部だけの外壁塗装をおこなう際の費用相場

外壁塗装の費用相場について全体塗装と部分塗装に分けて解説します。

全体塗装の費用相場

全体塗装の費用相場は以下の通りです。

21坪〜30坪の住宅:70万〜100万円

31坪〜40坪の住宅:90万〜120万円

41坪〜50坪の住宅:100万〜150万円

※家の大きさ以外にも下地の劣化状況や塗料の種類でも変動します。

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部分塗装の費用相場

部分塗装の費用相場は以下の通りです。

補修箇所 費用相場
ひび割れなど欠損の補修 小欠損:10,000円〜30,000円程度(1箇所)
大欠損:50,000円〜100,000円以上(1箇所)
塗装費用 1,700円〜5,000円/㎡
張り替え費用 7,000円〜9,000円/㎡
チョーキング補修 2,000円〜50,000円/㎡
カビ・コケ除去費用 200円〜250円/㎡
コーキング材補修 500円〜900円/m

※下地の劣化状況や塗料の種類でも変動します。

外壁塗装で予算が足りない時の対処法

一部だけの塗装をしたいと考えている人の中には予算が足りないので、一部塗装を検討しているという方もいるでしょう。

そこでそのような方に向けて予算が足りない時の対処法を解説します。

お金がない時の対処法
  • 火災保険を利用する
  • リフォームローンを利用する
  • 市町村の助成金・補助金を利用する
  • 職人直営の業者に依頼する
  • 相見積もりで業者を比較する

①火災保険を利用する

実は火災保険は火災やガス爆発だけではなく自然災害による損害にも適用することができます。

つまり、災害での損傷に対しては条件さえ揃っていれば外壁塗装工事にも適用することができるんです。

火災保険を適用できる条件

  1. 外壁・屋根の損傷が災害起因であること
  2. 災害で損傷してから3年以内であること
  3. 補修費用が火災保険の免責金額を超えていること

あくまで災害の損傷であることが条件であり、経年劣化や人的起因の損傷については対象にはなりませんので注意してください。

なお、自宅の工事が火災保険の対象になるのかを判断するのは非常に難しいです。

業者によっては火災保険の対象になるのかの判断、保険申請の代行をやっていますので、気になる方は見積もりの際に火災保険利用について業者に相談してみてください。

②リフォームローンを利用する

外壁塗装を検討しているものの一括払いが難しいという方はリフォームローンを使って支払うことも可能です。

◇リフォームローンを使うメリット

  • まとまった貯金がなくても工事ができる
  • 支払い金額を一定にできるので支出管理ができる

◇リフォームローンを使うデメリット

  • 金利がかかるため総額が高くなる

リフォームローンの例

埼玉りそな銀行(りそなリフォームローン)

ア 資金使途:太陽光・蓄電設備、エネファーム等環境設備機器設置資金、住宅の増改築資金、耐震・免振工事等

イ 融資金額:10万円以上1,000万円以内(1万円単位)

ウ 融資期間:1年以上15年以内(1年単位)

エ 金利:当社所定の変動金利となります。最新の金利については埼玉りそな銀行ホームページをご覧ください。

オ 返済方法:毎月元利均等返済

カ 取扱い開始時期:取扱中

キ 問合せ先:お住まいの最寄りの各支店にお問合せください。

ク 埼玉りそな銀行HP:https://www.resonabank.co.jp/kojin/reform/?bank=sr_unite

なお、業者によっては自社でリフォームローンを取り扱っているケースもあるので金融機関に相談する前に一度業者に相談してみても良いでしょう。

③市町村の助成金・補助金を利用する

あまりご存知ない人も多いのですが、自治体によっては工事費用を負担してくれる助成金、補助金があります。

外壁塗装の工事は高額な工事になりますので費用を抑えるためにも助成金、補助金を使うことをおすすめします。

今回は一例として埼玉県熊谷市の助成金、補助金について掲載しておきます。

熊谷市の助成金・補助金の調査結果

熊谷市には「熊谷市住宅リフォーム資金補助金」 という助成金制度が用意されています。

助成金額

・改修工事費用(税抜)の5パーセントに相当する額(千円未満切捨て)
・限度額10万円
・地域電子マネー「クマPAY」で交付します。

助成対象

リフォームを実施した熊谷市内の住宅に居住していることが住民基本台帳で確認できること
対象住宅の所有者であること。または、2親等以内の親族が所有する住宅に居住する人
市税に滞納がないこと(所有者が複数いる場合は、その全員に滞納がないこと)

市内の事業者に依頼した工事
工事費が20万円以上(税抜き)の工事
支払が完了している工事
着工前の様子が写真等により確認できる工事
完了工事の金額について明細により確認できる工事

地域密着の業者であれば地域の補助金、助成金について詳しく代理申請までおこなってくれるケースがありますのでぜひ検討中の業者に聞いてみてください。

④職人直営の業者に依頼する

外壁塗装業者は大手ハウスメーカーからリフォーム事業者、ホームセンターなど様々ですが、お得に工事をしたいのであれば地域密着の職人直営業者が価格が抑えられる傾向にあります。

職人直営の外壁塗装業者は下請け業者を通すことなく、住宅診断、相談、見積もり、施工を自社で一貫しておこなっています。

各種経費が抑えられるので、その分低価格での工事を実現することができるのが特徴です。

ただし、仲介業者を通さないことで事前打ち合わせのスムーズさを始め、やり取りの円滑さは劣る傾向があります。

あくまで職人直営=良いではなく、話を聞いてみたうえで業者の選定をしてください。

⑤相見積もりで業者を比較する

一般的には外壁塗装リフォームをおこなう場合は1社で決めずに2〜3社で相見積もりを取ることが妥当です。

相見積もりを取ることで、

  • 提示されている価格、施工内容が妥当なのか?
  • 担当者は信頼できる対応をしてくれているのか?

を比較して判断することができます。

また、相見積もりをとった結果、費用が数万円〜数十万違うことも珍しくないので、すでに業者を絞り込んでいる人も相見積もりをしてみる価値があると言えます。

なお、以下のサイトであれば手軽に外壁塗装業者を比較することができるのでぜひ使ってみてください。

一部だけ塗装したいと考える人のよくある質問

最後に一部だけ塗装したいと考えている人が悩みがちな質問に回答します。

外壁塗装で一部だけDIYで補修しても大丈夫ですか?

基本的にはDIYではなくプロの業者に依頼しましょう。

外壁塗装をDIYでおこなうべきではない理由
  • 施工の質が落ちるため、逆に家の損害を与える可能性がある
  • 効率が悪く天候次第では何ヶ月もかかるケースがある
  • 足場費用や道具の費用を考えるとコスパが悪いケースがある
  • 作業に危険が伴う

DIYでの塗装では品質の低下により、建物を守ることができずに建物を痛めてしまう可能性があるの注意してください。

外壁塗装は下地処理から塗料の選定、塗り方まで複雑な工程が伴う作業でプロの職人でも難易度が高いです。

そのような工程を素人でもおこなうと言うことはリスクが高いと言えるでしょう。

DIYでお金を節約しようと思った結果、後に大きな出費に繋がってしまっては意味がありません。

外壁塗装で一部だけ自分でやったのですが大丈夫ですか?

心配なようであれば業者に見積もりを取って再塗装が必要な状態か確認してもらいましょう。

基本的に外壁塗装業者は現場調査、見積もりまでは無料でおこなってくれます。

優良業者であれば無理な営業を受けることもありませんし、プロによる再塗装が必要ない状態であると診断結果が出れば、正直に伝えてくれるので安心です。

なお、当サイトでは外壁塗装業界の悪徳業者の見極め方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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外壁塗装で一面だけ違う色にしたいのですが全体塗装すべきですか?

一面だけ違う色にしたい場合でも全体塗装をおこない、ツートンカラーの塗装をお願いするようにしましょう。

ツートンカラーとは外壁塗装を2色で塗り分ける塗装方法になります。

ツートンカラーは一面だけの塗装はもちろんですが、上下で塗り分けるか、バルコニーなど部分だけ塗り分けるかでも印象が異なりますので施工業者に相談してみましょう。

まとめ

今回は自宅の外壁を見ていると一部だけ色あせや傷みが気になってしまい、一部だけ塗装できないかと考えている人に向けて「一部だけ塗装をおこなうべきではない理由」「一部だけ塗装をする場合の費用相場」「例外的に一部塗装をしても良いケース」まで解説しました。

外壁塗装はただ色を塗るだけの工事ではなく、家を雨漏りなどのトラブルから守る大切な工事です。

家のメンテナンスの観点からも部分補修ではなく全体補修をおすすめします。

また、足場設置も1度で済むのでトータルで見るとトータルコストも安く済むでしょう。

ただし、塗装が必要ないのに必要だと営業をかけてくる悪徳業者には注意してください。

あくまで補修には適切なタイミングがあります。

もし、飛び込み営業などで訪問してきた業者に不安を煽るようなことを言われた場合は鵜呑みにせずに他の業者に相談してみましょう。

他の業者に相談することで、

  • 提示されている価格、施工内容が妥当なのか?
  • 担当者は信頼できる対応をしてくれているのか?

を比較して判断することができます。

なお、以下のサイトであれば手軽に外壁塗装業者を比較することができるのでぜひ使ってみてください。