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外壁塗装のDIYは失敗する?塗装する手順とメリット・デメリット

外壁塗装DIY
この記事で分かること
  • 外壁塗装をDIYする際に必要な道具
  • 外壁塗装をDIYする手順
  • 外壁塗装をDIYするメリットとデメリット

外壁塗装を検討している方の中には「外壁塗装ってDIYで出来ないの?」と考えている人もいるでしょう。

そこで今回は悪徳業者に騙されないために「DIYするために必要な道具」「DIYする手順」「DIYするメリット・デメリット」まで解説します。

この記事を読めば外壁塗装のDIYを検討している方もDIYについて理解することができるでしょう。

なお、DIYと同時に外壁塗装の業者に話を聞いておくことをおすすめします。

そのため、複数の業者から相見積もりを取って話を聞きましょう。

相見積もりを取ることで、

  • 提示されている価格、施工内容が妥当なのか?
  • 担当者は信頼できる対応をしてくれているのか?

を比較して判断することができます。

なお、以下のサイトであれば手軽に外壁塗装業者を比較することができるのでぜひ使ってみてください。

外壁塗装をDIYするために必要な道具と入手方法

外壁塗装をDIYする際に必要な道具は以下の通りです。

必要な道具
  • 家庭用高圧洗浄機
  • バケツ
  • ブラシ
  • 中性洗剤
  • シート(養生用テープ)
  • サンドペーパー
  • コーキング材
  • ローラー
  • ハケ
  • 下塗り塗料
  • 上塗り塗料

なお、上記の道具についてはホームセンターやオンラインショップで手に入れることが出来ますのでDIYを検討している方は探してみると良いでしょう。

外壁塗装をDIYでおこなう工程と手順

DIYでも業者に依頼する場合でも変わらないのですが、工程は以下の通りです。

必要な道具
  • 足場設置
  • 外壁の高圧洗浄
  • 外壁の乾燥
  • 下地処理
  • 養生
  • 下塗り
  • 中塗り
  • 上塗り
  • 養生の除去
  • 足場解体

足場設置

外壁塗装をおこなうためにはまず足場を設置する必要があります。

足場を設置することで高所でも安定して施工をおこなうことができるんです。

なお、足場の設置や解体は国家資格が必要なほどに難易度の高い工事ですので、素人が足場を組もうとせずに専門の業者に依頼するようにしてください。

なお、足場の設置をする際には大きな音がするケースがあるので、近隣トラブルに発展しやすくなります。

足場設置をおこなう際には近隣の方には事前に伝えるようにしてください。

外壁の高圧洗浄

外壁にはホコリをはじめ、カビやコケがついています。

そのたため、まずは外壁の汚れを取り除く作業が必要になります。

汚れを除去せずに外壁塗装をすると塗装の剥がれにつながるので必ず実施するようにしてください。

なお、洗浄は不安定な足場という作業環境でおこなう必要があるため、素人には非常に危険な作業ですので注意してください。

外壁の乾燥

高圧洗浄で水を使った場合は作業完了後に最低丸1日は乾燥させましょう。

乾燥させずに塗装すると塗料が定着せずに塗装のもちが悪くなってしまいます。

なお、乾燥期間に雨が降った場合も外壁が濡れてしまうので、乾燥させる時間を置くようにしてください。

下地処理

外壁塗装において非常に重要な工程である下地処理はDIYだとしても必ず実施するようにしてください。

下地処理で以下の3点をおこなうことが外壁塗装成功のポイントになります。

下地処理のポイント3選
  • クラック(ひび割れ)補修
  • コーキング(目地)補修
  • ケレン作業(サビ取り作業)

まずはクラック補修ですが、クラックを放置すると雨や湿気が入り込み、構造まで影響を与える可能性があるので補修をするようにしましょう。

次にコーキング作業ですが、目地のひび割れや隙間を補修しておかないと構造まで影響が出る可能性があります。

ただし、コーキング作業は非常に範囲が広いため素人には大変な作業になるでしょう。

最後にケレン作業ですが、鉄部分の経年劣化によるサビを除去することで塗装がしっかりと定着するようになります。

鉄部分は塗装が剥がれやすい部分なので、必ずケレン作業をおこないましょう。

養生

塗料がついてはいけない場所は養生をして保護をするようにしましょう。

塗料を塗りたくない場所や地面、植木などに養生をすることで気にせず塗装ができます。

養生は面倒ですが、効率的に塗装をするために必ずおこないましょう。

車や給湯器やエアコンの室外機なども養生をしておくことをおすすめします。

下塗り

ここまできてようやく塗装の工程に入ります。

下塗りは上塗り材を定着させるためには非常に重要な工程です。

◇下塗りの工程

フェラー:凹凸が生まれた壁面をなめらかにする工程

シーラー:下地と下塗り材の密着性を高める工程

※金属部分にはプライマーと呼ばれるサビ機能を持った下塗り材を使います

下塗りはその後の塗装の仕上がりを左右するため、下地に対して適切な材料を選定しましょう。

中塗り

下塗り材が乾燥したら次は中塗りの工程です。

中塗り材は上塗り材と同じ塗料を使います。

なお、上塗りに移行するためには1日以上の乾燥期間を経る必要があります。

中塗りの工程では「ローラー工法」と「スプレー工法」があり、塗装範囲の広さと予算に応じて考えましょう。

ローラー工法

ローラーを使う工法。手間がかかるものの機械購入の必要がなく、塗料をムラなく塗ることができます。

スプレー工法

機械を使ってスプレーでおこなう工法です。広範囲を一気に塗ることができるのでスピードに優れていますが、専用機材の購入をする必要があります。

上塗り

中塗りの感想が完了したら、同じ工程で上塗りをおこないます。

なお、上塗りに使用する塗料は種類によって耐用年数や費用が異なります。

塗料 耐久年数 1缶あたりの費用
アクリル 3年〜5年 5,000円〜15,000円
ウレタン 5年〜7年 5,000円〜20,000円
シリコン 7年〜10年 15,000円〜40,000円
ピュアアクリル 15年〜 50,000円〜70,000円
フッ素 15年〜 40,000円〜100,000円
(変性)無機 15年〜 50,000円〜120,000円

また、塗料によっては下塗り材との相性があり、相性が悪いと塗装の膨れや剥がれにつながりますので注意してください。

養生の除去

上塗り材の乾燥が終わったら養生を取り外しましょう。

養生を勢いよく取り外すと養生についた塗料が飛び散る場合がありますので、できるだけ丁寧にゆっくり取り外しましょう。

足場解体

最後に組み立て時に頼んだ業者にお願いして足場を解体しましょう。

なお、解体時にも騒音で近隣に迷惑をかける可能性があるため、近隣への挨拶を欠かさないようにしましょう。

足場なしで外壁塗装はできる?2階以上の作業は?

ここまで外壁塗装をDIYをする手順を解説しました。

ただし、外壁塗装でするうえで足場の設置に難易度が高いと感じている人も多いのではないでしょうか。

そこで足場なしで外壁塗装をする方法を解説します。

無足場工法を利用する

足場を一切利用しない工法は以下の3つがありますが、どれもDIYで利用するのは非現実的です。

非常に危険ですし、費用もかかるためプロに依頼した方が安全です。

ゴンドラを利用

建物の屋上などにレールと機材を設置してゴンドラを下げて作業をおこなう工法です。

ただし、高さ制限があり、一般的な一軒家で利用することはできません。

ゴンドラの利用は機材のレンタルや設置に数十万以上かかります。

ロープアクセス(宙吊り)

建物の屋上などから専用のロープで宙吊りで作業をする工法です。

数万〜数十万で施工は可能ですが、危険度も高く塗装にも高いスキルが必要になります。

高所作業車を利用

車両の作業台に乗って塗装作業をおこなう工法です。

高所作業車は数万円でレンタルすることができるので最も現実的だと言えるでしょう。

家の周囲に車両を置くスペースや道路の使用許可が必要になるので注意してください。

はしごを使って塗装をする

平屋であれば家庭用はしごでも構いませんが、2階以上の塗装であれば業務用はしごを利用して作業をしましょう。

はしごを選ぶ際には滑り止めや安全ロック機能がついたはしごを選びましょう。

さらに安定性に不安があるため、安全帯を使用するなど落下や転倒のリスクに備えるようにしてください。

脚立を使って塗装する

平屋の施工であれば4本足で自立できる脚立を利用するのも1つの手段です。

脚立であれば高さがあっても数万円程度で購入できるためコスト削減につながります。

また、複数の脚立を並べて、足場板をかけることで簡易的な足場になります。

ただし、落下の危険性ははしごと変わりませんので、倒れないように固定して安全帯を利用するようにしてください。

長柄ローラー、塗装用延長ポールを利用する

柄の長い長柄ローラーや塗装用延長ポールを利用することで足場やはしごを使わずに作業が可能になります。

1本あたり数千円で購入できるうえに怪我のリスクも低いのでおすすめできます。

作業場所から塗装箇所が遠くなるので塗りムラがおこりやすくなるので注意してください。

足場なしのDIY塗装はおすすめできない

足場なしでDIY塗装をおこなうのはおすすめできません。

その理由は以下の通りです。

おすすめできない理由
  • 高所の作業は危険なため
  • 非効率で時間がかかるため
  • 塗料の飛散で近隣迷惑になる可能性があるため

何よりも足場なしで外壁塗装をすると非常に危険を伴います。

また効率が悪く時間も無駄にかかってしまうので、外壁塗装をDIYでおこないたいのであれば足場は専門業者に依頼することをおすすめします。

外壁塗装をDIYでおこなうメリット・デメリット

次に外壁塗装でDIYをおこなううえでのメリット・デメリットを解説していきます。

外壁塗装をDIYでおこなうメリット

外壁塗装をDIYでおこなう最大のメリットは費用を安くおこなえる点です。

外壁塗装の費用は平均すると100万円前後かかるのが一般的です。

21坪〜30坪の住宅:70万〜100万円

31坪〜40坪の住宅:90万〜120万円

41坪〜50坪の住宅:100万〜150万円

※家の大きさ以外にも下地の劣化状況や塗料の種類でも変動します。

30坪の住宅をDIYでおこなう場合はシリコン系塗装を使った場合50万円〜60万円程度ですませることができます。

業者に依頼することを考えれば半額程度の金額で施工できるのは大きなメリットでしょう。

外壁塗装をDIYでおこなうデメリット

外壁塗装をDIYでおこなう最大のデメリットは失敗する可能性がある点です。

外壁塗装をDIYでおこなう際には危険が伴い上手く施工できない可能性が高く失敗する可能性があります。

また下地処理など専門的な要素が大きいため素人では施工が難しい工事です。

値段を安くするためにDIYをした結果、外壁の状態を悪くしてしまっても意味がありませんので注意するようにしてください。

外壁塗装をDIYでおこなうべき?

ここまで外壁塗装のDIYについて詳しく解説しましたが、結論を言うと外壁塗装をDIYでおこなうべきではありません。

その理由は以下の通りです。

外壁塗装をDIYでおこなうべきではない理由
  • 施工の質が落ちるため、逆に家の損害を与える可能性がある
  • 効率が悪く天候次第では何ヶ月もかかるケースがある
  • 足場費用や道具の費用を考えるとコスパが悪いケースがある
  • 作業に危険が伴う

施工の質が落ちるため、逆に家の損害を与える可能性がある

外壁塗装は決して外壁に色を塗るだけの作業ではありません。

雨風から住宅を守るための重要な作業なんです。

職人の塗装に比べればDIYでの塗装はどうしても質が落ちてしまいます。

DIYでの塗装では品質の低下により、建物を守ることができずに建物を痛めてしまう可能性があるの注意してください。

外壁塗装は下地処理から塗料の選定、塗り方まで複雑な工程が伴う作業でプロの職人でも難易度が高いです。

そのような工程を素人でもおこなうと言うことはリスクが高いと言えるでしょう。

DIYでお金を節約しようと思った結果、後に大きな出費に繋がってしまっては意味がありません。

効率が悪く天候次第では何ヶ月もかかるケースがある

外壁塗装は職人でも1日中やればバテてしまう非常に体力の使う作業です。

そのため、素人が1日中作業をするのは非常に難しいでしょう。

また、休日で少しづつDIYをしようと考えている人もいるかもしれませんが、外壁塗装では乾燥期間も必要になりますし、雨の場合は塗装作業や乾燥作業をおこなうことができません。

結果完成まで数ヶ月かかってしまうケースもあります。

足場費用や道具の費用を考えるとコスパが悪いケースがある

DIYをやろうと考える方にはとにかく価格を安くすませたいという方も多いでしょう。

外壁塗装をDIYでおこなえば、確かに業者に頼むよりも安く施工することができます。

ただし、足場費用であったり、道具を揃えるために思っているよりも費用がかかりそれほど安くならなかったというケースもあるんです。

また作業自体も非常に大変なうえに品質も業者に及ばないとなると、最初から業者に頼んでおいた方がよかったということも考えられます。

作業に危険が伴う

足場を使った高所作業など外壁塗装の作業には危険がつきまといます。

DIYをおこなった結果、怪我をしてしまっては本末転倒です。

外壁塗装の足場作業には危険がともなうということは忘れずに覚えておいてください。

外壁塗装でDIYを検討すると同時に業者にも見積もりを取る

外壁塗装でDIYをすると決めつけずに同時に業者にも見積もりを取るようにしてください。

見積もりを取ることで予算内に収める提案をくれたり、自分が気づいていない住宅のトラブルにも気付くことができます。

なお、見積もりを作る際の現地調査に関しては無料で対応してくれる業者が大半です。

そのため、DIYを一度現地調査と見積もりまでおこなってもらうのが良いでしょう。

優良業者であれば無理な営業を受けることもないので、住宅の状況を確認する良い機会になります。

なお、当サイトでは外壁塗装業界の悪徳業者の見極め方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

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外壁塗装をDIYでおこなう際に起きがちな失敗例

最後に外壁塗装をDIYでおこなう際に起きがちな失敗例を解説します。

よくあるトラブルは以下の通りです。

よくあるトラブル例
  • 塗装に剥がれ・ふくれがおきた
  • 塗りムラやサビが出てしまった
  • 近隣トラブルを起こしてしまった
  • 自分や家族に事故を起こしてしまった

塗装に剥がれ・ふくれがおきた

外壁塗装をおこなった数日後に外壁を見てみると「剥がれ」や「ふくれ」が出ている場合があります。

剥がれやふくれの原因
  • 塗装前の高圧洗浄が不十分
  • 下塗り材の塗料量が不十分
  • 外壁の素材に塗料が合わなかった

経験が豊富なプロでも稀に発生するトラブルですので、素人のDIYでは高確率で発生する可能性があります。

塗りムラやサビが出てしまった

代表的な仕上がりのトラブルとして「塗りムラ」や「サビ」が発生してしまったというケースがあります。

塗りムラやサビの原因
  • 塗料の厚みが一定に塗れていない
  • ローラーや刷毛での塗り方向が一定方向ではない
  • 塗装前の下地処理が不十分

特に重要なのが下地処理が不十分という点です。

どれだけ高価な塗料を使っていても下地処理が不十分だと塗装のトラブルに繋がってしまいます。

近隣トラブルを起こしてしまった

外壁塗装をおこなう時は近隣へ挨拶をしておくことが必要不可欠です。

業者にお願いした場合、業者側で近隣トラブルが起きないように挨拶や養生などは徹底してくれますが、DIYでおこなう場合近隣対応の見逃しが起こり、近隣トラブルが発展するケースがあります。

近隣トラブルの原因
  • 足場設置時の騒音でトラブルに発展
  • 電動式のスプレーで塗料をおこなう近隣まで塗料が飛散してトラブルに発展
  • 高圧洗浄中に洗浄水が近隣に飛散してトラブルに発展

事前に挨拶しておいたとしても実際に塗料や洗浄水が飛び散り、車や住宅に付着してしまえばトラブルに発展します。

十分に近隣トラブルに注意してください。

自分や家族に事故を起こしてしまった

プロの職人は経験に加えて安全帯やヘルメット、専門機材を使って安全に作業をおこなっています。

それでも事故が起きてしまうことがある以上、素人がDIYをおこなう場合はより事故には注意をおこなう必要があります。

自分が高所から落下してしまうといった事故はもちろんですが、落下物が家族に当たることがないように注意してください。

まとめ

今回は、外壁塗装を検討している方の中には「外壁塗装ってDIYで出来ないの?」と考えている人に向けて、「DIYするために必要な道具」「DIYする手順」「DIYするメリット・デメリット」まで解説しました。

この記事を読んで外壁塗装のDIYの参考にしてみてください。

なお、DIYと同時に外壁塗装の業者に話を聞いておくことをおすすめします。

そのため、複数の業者から相見積もりを取って話を聞きましょう。