会社に入って年数が経つと、少なからず後輩が入社してきます。
後輩が入社してきたものの、人間関係に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
中には「後輩のことなんてどうでもいい」と思われる方もいるかと思いますが、後輩との関係をうまく築けないあなたはいつまでもプレイヤー止まりです。
より優秀な人材になるためには、後輩と関係をうまく築いて、管理する側にならなければなりません。
そこで今日は後輩との良い関係構築の方法と指導方法を書いていきたいと思います。
あなたが後輩との関係を悩んでいるのであれば、後輩との関係を見直すことできっとあなたもさらにレベルアップするはずです。
この機会に後輩との関係を一度考えてみませんか?
後輩から嫌われる上司(先輩)
自分が新人だった頃どんな上司(先輩)のことが嫌いだったか覚えていますか?
自分が新人だった頃は「絶対この上司みたいにならないぞ!」と思うような上司の一人や二人いたと思います。
そしてあなたはそんな上司の言うことを聞こうと思いましたか?
あなたがもし後輩と関係がうまくいっていないのであれば同じようなことをしているのではないでしょうか。
ここからはまず後輩に嫌われる先輩の特徴を書いていきます。
一度自分が新人だった頃を思い出しながら、自分は今どんな先輩になっているか考えてみましょう。
頭ごなしに叱る
部下がミスをしたとき、頭ごなしに怒る上司は間違いなく嫌われます。
部下が仕事でミスをしたときに、部下の言い分にいっさい耳を傾けず、ただ怒る上司は後輩にとって最悪です。
あなたは長年同じ仕事をやってきているので出来るのかもしれませんが、配属されたばかりの後輩はまだ何も分からない状態なので、失敗をしてしまうのは当然のこと。
そこで「どうしてできないのか」「言い訳をするな」と頭ごなしに叱っても仕方ありません。
また、このように頭ごなしに怒られた後輩はそのうち「何をしても怒られる」と認識するようになってしまいます。
そうなってしまえばあなたに自分のことを正直に話すこともなくなりますし、相談することもなくなるでしょう。
そしてあなたのアドバイスが仮に正しいアドバイスだったとしても、疑問を抱いてしまい実行することはないと思います。
このように後輩を頭ごなしに叱っていれば後輩に嫌われるうえに悪循環が生まれてしまいます。
自分から声をかけない
部下に自分から声をかけない上司も嫌われるでしょう。
配属されたばかりの後輩はまだ周りの人や仕事もよく分からない状況なので、心細いはずです。
その状況で後輩から話しかけない限り、自分からは話しかけない姿勢を取っていれば後輩はあなたのことを「冷たい人」や「話しかけづらい人」と判断すると思います。
慣れれば、業務的に出来る「報・連・相」も新人のうちは話しかけづらい相手には出来ないものです。
あなたの後輩はいつも特定の人に相談していませんか?
それはあなたが話しかけづらいので、そのような状況が生まれているのです。
「困ったら声をかけて」と後輩に言っても、話しかけづらいあなたには後輩は困っても声をかけることは出来ません。
自分が動かない
後輩が困っているときに、「自分でなんとかしてみろ」と突き放す上司は間違いなく嫌われます。
もともと能力が高い後輩で、そうなっても解決できる後輩であればその状況でも成長していくでしょう。
しかしそれはあなたの元だから成長したのではありません。
その後輩はどこにいても、同じように成長するのです。
それは教育ではありません。
そもそもそんな後輩は稀で、ほとんどの後輩がどうしたらいいか分からなくなります。
そして最終的には「◯◯さんは困っていても助けてくれない」とあなたへの信頼をなくしてしまうのです。
そうなれば最後で、困ったときに後輩があなたを頼ることはないでしょう。
結果自分に相談しなかったとあなたは怒るはめになるのです。
【まとめ】後輩から嫌われる上司(先輩)
自分たちはもう感覚が薄れてしまっているかもしれませんが、あなたの後輩たちは思っているよりも繊細なのです。
あなたの態度ひとつで傷ついたり、悲しんだりしてしまいます。
自分が新人だった頃、きっと心細かったはずです。
先輩の心無い言葉にショックを受けたこともあったはずです。
もう一度思い出して後輩に接してみてください。
後輩に好かれる方法と指導方法
ここまでで書いてきたように、人は嫌いな人の言うことを聞こうとは思いません。
なので良い指導をする=後輩に好かれる必要があるのです。
ここからは後輩に好かれる方法を書いていきます。
そして好かれる方法に紐づけて指導方法も解説します。
あなたも実践してみて後輩と良い関係を築きませんか?
ポジティブな言葉をかける
まず後輩が何かをやったら褒めてあげて下さい。
あなたにとっては普通にできることでも、後輩にとってそれが普通にできることかどうかは分かりません。
もしかしたら後輩にとっては頑張ってやったことかもしれません。
自分なりに頑張ってやったことを評価されなければ、あなただってやる気がなくなってしまいますよね。
後輩も同じです。
褒めてあげることで、学びにも繋がりますし、次の仕事へのモチベーションにもなります。
また自分のことを褒めてくれるあなたのことが後輩は好きになるでしょう。
また後輩にはポジティブな言葉をかけてあげましょう。
「◯◯くんなら出来るよ」と言葉をかけてあげるだけで、後輩のモチベーションは上がります。
自分に期待してくれる人が嫌いな人はいません。
必ずあなたのことが好きになってくれるでしょう。
褒める(ポジティブな言葉をかける)→指導
人は「他者から期待された通りの結果を出す」傾向があります。
これをピグマリオン効果と呼びます。
ポジティブな言葉をかけてあげることで、人はその通りの成果をあげることができるのです。
つまりあなたが後輩を褒める(ポジティブな言葉をかける)ことはどんなアドバイスをするよりも重要な指導なのです。
後輩のポテンシャルを100%引き出した状態であれば、あなたのアドバイスももっと効果的になるでしょう。
共感する
配属されたばかりの後輩は、慣れていない状況の中、不安で心細く感じています。
そんな状況でその不安な気持ちに共感してくれる人がいたらどうでしょう。
きっと好きになってくれると思いませんか?
後輩の話を聞いていると「そんなことか…」と思うこともあるかもしれません。
でも後輩にとっては大きな悩みなのです。
あなたも新人の頃は分からないことがたくさんあって不安だったのではないでしょうか?
そんなときに寄り添ってくれる先輩がいたら心強かったですよね。
あなたも同じことを後輩にしてあげてください。
きっと後輩もあなたのことを心強く感じるはずです。
共感する→指導
共感してあげることで後輩はあなたのことを「心強い先輩」と認識するようになります。
そうなることで後輩はあなたに「報・連・相」がしやすくなるでしょう。
後輩から事前に「報・連・相」を受ければ、ミスやトラブルも事前に回避出来るでしょうし、その状況に合った効果的なアドバイスをしてあげることも出来ます。
また「心強い先輩」であるあなたのアドバイスを後輩は素直に聞くはずです。
共感してあげることで、後輩があなたを信頼してくれるようになれば、あなたの指導を後輩は実行するようになります。
これこそが一番の指導だと言えるのではないでしょうか。
意見を聞く
後輩の意見は一旦聞いてあげるようにしましょう。
あなたからすれば「言い訳がましいな…」「何を言いたいのか分からないな」と思うかもしれません。
それでも後輩はあなたに一生懸命伝えようとしているのです。
何を言っても言い返されたり、押し付けるようなアドバイスをしてくる上司の言葉を後輩は疑問に思います。
同じようにアドバイスをするにしても、しっかり意見を聞いてあげた後に行うことで、後輩も納得することができるのです。
自分の意見を流さず真剣に聞いてくれる上司のことが嫌いな後輩はいませんので、後輩の意見は一度しっかり聞くようにしましょう。
意見を聞く→指導
あなたから頭ごなしに意見を言うのではなく、「それでどうしたいの?」など後輩の意見を引き出す聞き方をしてあげることで、考える力が身につきます。
後輩育成とは言われたことだけを行うロボット作りではありません。
自分で自立して行動できるビジネスマンを作り上げる作業です。
自分で自立して行動するためには考えなければなりません。
あなたが後輩の意見をしっかり聞いて、考えさせるという行動は一人前のビジネスマンを育て上げるうえで、有効な指導方法なのです。
【まとめ】後輩に好かれる方法と指導方法
後輩に好かれると、後輩はあなたの指導を実行するようになります。
つまりどんな指導をするよりも、あなたが後輩に好かれることが一番の指導になるのです。
もしあなたが仕事のやり方を教えることを指導と考えて、後輩に自分の仕事論を延々と伝えているのであれば、後輩を指導する前に後輩に好かれることを考えてみてはいかがでしょうか?
その指導は後輩には伝わっていないかもしれませんよ。
【まとめ】後輩との関係を見直して快適な人間関係を。
後輩との関係に悩んでいる人も多いと思いますが、後輩も好きであなたのことを嫌いになったわけではありません。
本当は後輩だってあなたと仲良くしたいはずです。
もしかするとあなたの習慣によってその希望は叶わないものとなっているのではないでしょうか。
おそらく後輩との関わり方ついての記事をここまで読んだあなたは後輩思いの上司や先輩なのだと思います。
それでも後輩に嫌われていては、あなたがどれだけ熱心に指導しても後輩にその指導が届くことはありません。
逆に後輩に好かれることができれば、あなたの指導はまっすぐに後輩に届くでしょう。
少し関わり方を変えてあげれば、それだけで後輩との関係は改善されるはずです。
こんなに後輩思いのあなたの気持ちが後輩に伝わることを心から祈っています。
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