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外壁塗装のお金がない時の対処法は?やりがちなNG行為も解説!

外壁塗装のお金がない
この記事で分かること
  • お金がない時の対処法がわかる
  • お金がない時にやりがちなNG行為がわかる
  • 本当に外壁塗装が必要なサインがわかる

外壁塗装の費用相場は「100万円前後」となっており高額な費用がかかります。

そのため、外壁塗装を検討しているもののお金がなく困っているという方も多いでしょう。

そこで今回はお金に悩んでいる方に向けて「お金がない時の対処法」「お金がない時にやりがちなNG行為」「本当に外壁塗装が必要なサイン」まで解説します。

この記事を読めば外壁塗装のお金がなく悩んでいる人も外壁塗装の費用を捻出できる可能性があるでしょう。

なお、お金がないと悩む人ほどリフォームトラブルに巻き込まれる傾向にあります。

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外壁塗装にかかる費用相場

外壁塗装の費用は平均すると100万円前後かかるのが一般的です。

21坪〜30坪の住宅:70万〜100万円

31坪〜40坪の住宅:90万〜120万円

41坪〜50坪の住宅:100万〜150万円

※家の大きさ以外にも下地の劣化状況や塗料の種類でも変動します。

なお、外壁塗装費の内訳についてはおおよそ以下のようになっています。

外壁塗装の内訳
  • 塗料:20%
  • 人件費:30%
  • 足場代:20%
  • 利益:30%

※内訳は業者によって多少異なります。

費用内訳

外壁塗装の費用相場について詳しく知りたい方はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。

外壁塗装費用相場のトップページ
もう騙されない!外壁塗装の費用相場解説!高すぎる見積もりを見極める方法は?今回は外壁塗装における費用相場を詳しく解説します。現在外壁塗装を検討している人で高すぎる見積もりを見極めることができるように「外壁塗装の費用相場」「高すぎる見積もりの見極め方」「外壁塗装の費用内訳」まで解説します。この記事を読めば外壁塗装の費用相場を理解することができるでしょう。...

外壁塗装のお金がない時の対処法5選

費用相場が分かったところで次は本題の外壁塗装のお金がない時の対処法5選を解説します。

お金がない時の対処法
  • 火災保険を利用する
  • リフォームローンを利用する
  • 市町村の助成金・補助金を利用する
  • 職人直営の業者に依頼する
  • 相見積もりで業者を比較する

①火災保険を利用する

実は火災保険は火災やガス爆発だけではなく自然災害による損害にも適用することができます。

つまり、災害での損傷に対しては条件さえ揃っていれば外壁塗装工事にも適用することができるんです。

火災保険を適用できる条件

  1. 外壁・屋根の損傷が災害起因であること
  2. 災害で損傷してから3年以内であること
  3. 補修費用が火災保険の免責金額を超えていること

あくまで災害の損傷であることが条件であり、経年劣化や人的起因の損傷については対象にはなりませんので注意してください。

なお、自宅の工事が火災保険の対象になるのかを判断するのは非常に難しいです。

業者によっては火災保険の対象になるのかの判断、保険申請の代行をやっていますので、気になる方は見積もりの際に火災保険利用について業者に相談してみてください。

②リフォームローンを利用する

外壁塗装を検討しているものの一括払いが難しいという方はリフォームローンを使って支払うことも可能です。

◇リフォームローンを使うメリット

  • まとまった貯金がなくても工事ができる
  • 支払い金額を一定にできるので支出管理ができる

◇リフォームローンを使うデメリット

  • 金利がかかるため総額が高くなる

リフォームローンの例

埼玉りそな銀行(りそなリフォームローン)

ア 資金使途:太陽光・蓄電設備、エネファーム等環境設備機器設置資金、住宅の増改築資金、耐震・免振工事等

イ 融資金額:10万円以上1,000万円以内(1万円単位)

ウ 融資期間:1年以上15年以内(1年単位)

エ 金利:当社所定の変動金利となります。最新の金利については埼玉りそな銀行ホームページをご覧ください。

オ 返済方法:毎月元利均等返済

カ 取扱い開始時期:取扱中

キ 問合せ先:お住まいの最寄りの各支店にお問合せください。

ク 埼玉りそな銀行HP:https://www.resonabank.co.jp/kojin/reform/?bank=sr_unite

なお、業者によっては自社でリフォームローンを取り扱っているケースもあるので金融機関に相談する前に一度業者に相談してみても良いでしょう。

③市町村の助成金・補助金を利用する

あまりご存知ない人も多いのですが、自治体によっては工事費用を負担してくれる助成金、補助金があります。

外壁塗装の工事は高額な工事になりますので費用を抑えるためにも助成金、補助金を使うことをおすすめします。

今回は一例として埼玉県熊谷市の助成金、補助金について掲載しておきます。

熊谷市の助成金・補助金の調査結果

熊谷市には「熊谷市住宅リフォーム資金補助金」 という助成金制度が用意されています。

助成金額

・改修工事費用(税抜)の5パーセントに相当する額(千円未満切捨て)
・限度額10万円
・地域電子マネー「クマPAY」で交付します。

助成対象

リフォームを実施した熊谷市内の住宅に居住していることが住民基本台帳で確認できること
対象住宅の所有者であること。または、2親等以内の親族が所有する住宅に居住する人
市税に滞納がないこと(所有者が複数いる場合は、その全員に滞納がないこと)

市内の事業者に依頼した工事
工事費が20万円以上(税抜き)の工事
支払が完了している工事
着工前の様子が写真等により確認できる工事
完了工事の金額について明細により確認できる工事

地域密着の業者であれば地域の補助金、助成金について詳しく代理申請までおこなってくれるケースがありますのでぜひ検討中の業者に聞いてみてください。

④職人直営の業者に依頼する

外壁塗装業者は大手ハウスメーカーからリフォーム事業者、ホームセンターなど様々ですが、お得に工事をしたいのであれば地域密着の職人直営業者が価格が抑えられる傾向にあります。

職人直営の外壁塗装業者は下請け業者を通すことなく、住宅診断、相談、見積もり、施工を自社で一貫しておこなっています。

各種経費が抑えられるので、その分低価格での工事を実現することができるのが特徴です。

ただし、仲介業者を通さないことで事前打ち合わせのスムーズさを始め、やり取りの円滑さは劣る傾向があります。

あくまで職人直営=良いではなく、話を聞いてみたうえで業者の選定をしてください。

⑤相見積もりで業者を比較する

一般的には外壁塗装リフォームをおこなう場合は1社で決めずに2〜3社で相見積もりを取ることが妥当です。

相見積もりを取ることで、

  • 提示されている価格、施工内容が妥当なのか?
  • 担当者は信頼できる対応をしてくれているのか?

を比較して判断することができます。

また、相見積もりをとった結果、費用が数万円〜数十万違うことも珍しくないので、すでに業者を絞り込んでいる人も相見積もりをしてみる価値があると言えます。

なお、以下のサイトであれば手軽に外壁塗装業者を比較することができるのでぜひ使ってみてください。

外壁塗装のお金がない時のNG行為7選

次にお金がない時にやってしまいがちなNG行為を解説します。

お金がない時のNG行為
  • 外壁塗装の工事をしない
  • 相場から大幅に安い格安業者に依頼する
  • 訪問販売で来た業者の値引きに乗せられる
  • 安い塗料を利用する
  • 工事の内容を省いて予算内にする
  • 最小限の部分補修をおこなう
  • DIYで工事をする

①外壁塗装の工事をしない

お金がないからといって外壁塗装の工事をせずに放置するのは費用に危険です。

住宅の寿命を大きく縮める結果につながります。

工事をせず放置すると起こること
  • 外壁の劣化がひどく進行する
  • 劣化が進行することで構造部分まで劣化が進行する

通常外壁塗装は10年〜15年、遅くとも20年以内には実施する必要があります。

外壁は自宅を保護する重要な役割を持っているためお金がないからといって放置するのはやめておきましょう。

②相場から大幅に安い格安業者に依頼する

外壁塗装の工事には塗料をはじめ、様々な原価がかかってきます。

外壁塗装の内訳
  • 塗料:20%
  • 人件費:30%
  • 足場代:20%
  • 利益:30%

※内訳は業者によって多少異なります。

費用内訳

そのため、真っ当に工事をおこなう優良業者であれば大幅な値引きはできません。

値引きが大幅に出来る=法外な利益率を取っているということですね。

まともな業者の値引き率

工事金額の数%

※一般的な相場は90万円〜120万円程度のため、値引き交渉がうまくいって3万円〜5万円程度の値引率になるでしょう。(最初から値下げ込みの価格を提示している優良業者では数%すら難しいケースもあります。)

また原価をケチることで手抜き工事をおこなう悪徳業者も少なくないため、結果次回の工事が早くなり費用が高くついてしまうんです。

大幅な値引きを提示された場合は一度冷静になって妥当な値引きなのか確認しましょう。

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③訪問販売で来た業者の値引きに乗せられる

大幅な値引きをおこなう業者の典型例が訪問販売の業者です。

いきなり訪問してきた飛び込み営業から50万円以上の高額値引きを提示された場合は信用できない可能性が高いです。

値引きのトーク例

今日中に契約してもらえれば値引きしても良いと会社に許可をもらっています!

この地域では初めての工事なのでモニター価格で提案できます!

近隣で使っている足場を使いまわせるので足場代無料でできます!

サイトに掲載させていただければさらに値引きできます!

また、訪問販売できた業者は即決させようとする傾向にあります。

中には「契約できるまで帰りません」と居座る悪徳業者もいるのでお断りしているにも関わらずそれでも帰らない場合はすぐに警察などに連絡するようにしてください。

即日契約を求めるうえで「今日契約してもらえればさらに値引きできます!」などのトークを使うケースもあります。

お得感に乗せられて騙されないように注意しましょう。

なお、このような訪問営業から提案を受けた場合はその場で契約をせずに一度持ち帰り相見積もりを取るようにしましょう。

複数業者に話を聞くことで提案内容がまともなのか判断をすることができます。

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④安い塗料を利用する

外壁塗装の費用は塗料によって大きく変わります。

外壁塗装の塗料代についてはおおよそ以下の費用相場になっています。

塗料 耐久年数 1缶あたりの費用
アクリル 3年〜5年 5,000円〜15,000円
ウレタン 5年〜7年 5,000円〜20,000円
シリコン 7年〜10年 15,000円〜40,000円
ピュアアクリル 15年〜 50,000円〜70,000円
フッ素 15年〜 40,000円〜100,000円
(変性)無機 15年〜 50,000円〜120,000円

一般的に費用が安いほど耐用年数が短くなり、高いほど費用総額が高くなるんです。

耐久年数が高いと一時的な費用こそかかりますが、その分長く持たせることができるため、結果としてお得になるケースもあります。

そのため、塗料選びの際は価格だけではなく耐久年数も確認するようにしてください。

⑤工事の内容を省いて予算内にする

外壁塗装の工事は基本的に以下の順序でおこなわれます。

外壁塗装の基本的な順序

現地調査→足場設置→洗浄→養生→塗装

各工程にお金がかかっていくため工程を少なくすると確かに安くなるのですが、施工不良を起こす可能性があるので注意してください。

例えば洗浄の工程を省くと劣化した外壁の上から塗料を塗ることになり塗料の仕上がりが悪くなります。

結果として塗料の浮きや剥がれにつながります。

⑥最小限の部分補修をおこなう

工事を最小限にするために外壁の部分補修だけで済ませるのもよくありません。

一見すると一部しか劣化していないように見えても実は劣化寸前の部分というのは存在しています。

そのため、一部だけを補修すると数ヶ月に再度工事をおこなうことになり、割高になります。

塗装工事をおこなう場合は全面の塗装をおこなうことをおすすめします。

⑦DIYで工事をする

節約するためにDIYで工事をおこなうのは絶対におすすめできません。

DIYで工事をおこなうと以下のような不具合が出る可能性があります。

DIYで起こりがちな不具合
  • 高所で作業をして転落
  • 塗料の塗り方にムラが出る

危険な上に品質まで悪くなるDIYは非常にデメリットが多いので、絶対にやめておきましょう。

不要なら外壁塗装はまだするな!本当に必要なサインは?

最後に外壁塗装を本当におこなう必要があるのかご自身で判断する方法をお伝えします。

外壁塗装が必要になる劣化症状

それでは症状別に解説していきます。

①チョーキング

外壁を手で触った時に白い粉が手につく状態。

顔料が粉になって表面上に出てきてしまっている状態で外壁材が劣化している状態です。

②色あせ

塗装部分が変色して色あせを起こしている状態。

紫外線や風の影響で塗料原料が分離して変色している状態です。

③外壁の浮き・剥がれ

塗膜が劣化して下地と分離している状態。

浮きやはがれが発生している部分から雨風が侵入し構造部分の劣化を引き起こす可能性があります。

④コケやカビの発生

外壁の塗料が古くなり防水性を失っている状態。

一部のコケやカビなら清掃でも対応可能ですが、広範囲に発生している場合はコケやカビが発生しやすい状態になっているため塗り替えが推奨されます。

⑤0.3mm以上のヒビ

0.3mm以上のヒビは塗料だけでなく下地や外壁材にまで影響が及んでいる状態。

構造クラックというヒビに該当し、水が侵入したりシロアリが入ってしまう可能性があります。

外壁塗装を20年していないのはやばい?手遅れになる前の目安は?

外壁塗装は一般的に10年〜15年でおこなうことが推奨され、遅くとも20年以内にはおこなう必要があります。

外壁は自宅を保護する重要な役割を持っているため、寿命を伸ばすためにも一定の年数がきたら業者に点検をお願いし自宅の状態を点検してもらいましょう。

なお、見積もりを作る際の現地調査に関しては無料で対応してくれる業者が大半です。

そのため、一定の年数が経過している住宅にお住まいの方は一度現地調査と見積もりまでおこなってもらうのが良いでしょう。

優良業者であれば外壁に塗装するほどの問題がなければ無理な営業を受けることもないので、住宅の状況を確認する良い機会になります。

 

まとめ

今回は外壁塗装のお金がないと悩んでいる方に向けて「お金がない時の対処法」「お金がない時にやりがちなNG行為」「本当に外壁塗装が必要なサイン」まで解説しました。

外壁塗装のお金がなく悩んでいる人はぜひ当記事を参考にしてください。

なお、お金がないと悩む人ほどリフォームトラブルに巻き込まれる傾向にあります。

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リフォームトラブルから身を守るためにもぜひ読んでおくことをおすすめします。

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