- 外壁塗装で足場が必要な理由がわかる
- 外壁塗装の足場の費用相場がわかる
- 外壁塗装の足場設置時のトラブル事例がわかる
外壁塗装の工事をするうえでは、足場に一定の費用がかかります。
そのため、見積書で費用を見た際に「高すぎるんじゃないか?」「足場なしではできないのか?」と考える人もいるはずです。
そこで今回は足場について疑問を持っている方に向けて「足場が必要な理由」「足場の費用相場」「足場設置時のトラブル事例」まで解説します。
この記事を読めば足場に関する疑問を解決することができるようでしょう。
なお、実は悪徳業者にとって足場費用は騙しやすいポイントなんです。
契約前に当記事を読むのはもちろんですが、2〜3社で相見積もりをとって見積もりを必ず比較するようにしてください。
以下のサイトであれば手軽に外壁塗装業者を比較することができるのでぜひ使ってみてください。
外壁塗装で足場は必ず必要!
外壁塗装では足場が必ず必要になります。
その理由は主に以下の3つです。
- 足場が必要な理由①:2階建てなどの高所で安全に施工するため
- 足場が必要な理由②:施工の品質を向上させるため
- 足場が必要な理由③:飛散防止ネット設置のため
足場が必要な理由①:2階建てなどの高所で安全に施工するため
外壁塗装では高所の作業が非常に多くなるため、安全に作業を進めるためには足場が必須なんです。
労働安全衛生法でも安全対策のために2m以上の高所での足場設置等が義務付けられています。
職人の転落事故などが起きてはせっかく依頼した工事が台無しになってしまいます。
足場を設置することで、施工側、施主側共に安心な工事をおこなうことができると言えるでしょう。
足場が必要な理由②:施工の品質を向上させるため
足場を設置することで塗装をしやすくなるので施工の品質を高めることができます。
安定した足場で熟練したスキルを持った職人が塗装をすることで塗料の性能を最大限発揮できるんです。
足場なしで無理やり施工しても塗りムラなどが出来てしまい施工品質が低下してしまいます。
足場が必要な理由③:飛散防止ネット設置のため
外壁塗装の工事では塗料の飛散など近隣トラブルにつながる可能性のある工程に対する対策が必須になります。
足場を組み立てることで「飛散防止ネット」を設置することができるため、近隣トラブルを防ぐことができます。
近隣への塗料の飛散を防止するネット
今後もお付き合いが続く近隣の方とトラブルになってしまってはリフォーム後の生活に支障が出てしまいます。
足場を設置することで近隣トラブルは確実に防ぎましょう。
外壁塗装の足場費用の相場
足場費用の相場は600円〜800円/㎡になります。
それに加えて飛散防止ネットの費用が100円〜200円/㎡かかるのが相場になります。
2階建ての戸建て住宅であれば平均して15万円〜20万円程度が足場の相場になります。
足場費用の計算方法
足場相場に関しては以下の計算式で算出することができます。
①足場をかける面積を算出
(家の外周+8m(外壁から足場の距離))×高さ
②足場代と飛散防止ネットの相場価格から足場代を算出
足場代:600円〜800円/㎡
飛散防止ネット:100円〜200円/㎡
上記の計算式を元に見積書の足場代を計算してみましょう。
ただし、業者によって内容が異なる場合があるため、詳細は業者に問い合わせてみてください。
外壁塗装と屋根塗装を同時におこなうとお得?
外壁塗装と屋根塗装を同時におこなうことで足場代が1回分で済むためお得になります。
もし外壁塗装と屋根塗装を別々におこなう場合は足場を2回用意する必要があるので、2回分の費用がかかってしまいます。
外壁も屋根も定期的なメンテナンスが必要になるので、予算に余裕があれば、同時施工を検討してみても良いでしょう。
足場代無料の悪徳業者に騙されない
悪徳業者は高額な値引きを提案して興味を引こうとするケースが非常に多いです。
今日中に契約してもらえれば値引きしても良いと会社に許可をもらっています!
この地域では初めての工事なのでモニター価格で提案できます!
近隣で使っている足場を使いまわせるので足場代無料でできます!
サイトに掲載させていただければさらに値引きできます!
特に多いのが「足場代無料」という業者です。
足場の設置には運搬費、施工費、解体費が含まれており、非常に多くの工程、人件費がかかります。
また、足場設置には国家資格である「足場の組み立て等作業主任者」が必要になるため、自社職人ではなく足場のみ外注する外壁塗装業者も少なくありません。
これほどの費用がかかる足場を簡単に無料にできるはずがないことはお分かり頂けると思います。
足場代を無料にするというトークの裏側では、他の材料費や人件費が非常に高くなっていて帳尻が合うようになっている可能性があるので注意しましょう。
なお、このような悪徳業者を避けるためにも複数の業者から相見積もりを取って話を聞くことをおすすめします。
相見積もりを取ることで、
- 提示されている価格、施工内容が妥当なのか?
- 担当者は信頼できる対応をしてくれているのか?
を比較して判断することができます。
なお、以下のサイトであれば手軽に外壁塗装業者を比較することができるのでぜひ使ってみてください。
外壁塗装の足場設置で起こりがちなトラブル事例
次に外壁塗装の足場設置で起こりがちなトラブル事例を解説します。
- 建物が破損した
- 騒音、スペース利用による近隣トラブル
- 法律違反の簡易足場を作って作業をしている
建物が破損した
足場の組み立て時に家の外壁や窓、車などが破損してしまうケースがあります。
また、場合によっては近隣の住宅を破損してしまうケースがあるんです。
当記事でも解説しましたが、足場業者は外注であるケースが多いです。
そのため、外壁塗装業者と足場業者の責任逃れになり、結局誰も保証してくれないケースも少なくありません。
このような事態を避けるために必ず契約時に足場業者が外注の場合は保険に加入しているか確認しましょう。
さらに保険の補償範囲についても工事箇所以外の場所、近隣まで含まれているか確認することをおすすめします。
狭くて足場が組めない場合の近隣敷地利用によるトラブル
足場を組む際に自宅のスペースだけでは不足する場合があります。
そのような場合は近隣の敷地を借りて足場を設置することになりますが、この際に近隣トラブルになるケースがあるんです。
足場を勝手に組んで報告していなかった
足場を組んだ報告を後からおこなった
近隣の敷地に足場を組む際には必ず事前説明に訪問するようにしてください。
業者に任せるだけではなく、自身も同行することでトラブルの可能性を下げることができます。
他にも足場設置の際に騒音が出てトラブルに発展するケースがありますので、起こり得る可能性がある内容については全て説明しておきましょう。
法律違反の簡易足場を作って作業をしている
悪徳業者の中には費用削減のために法律違反の簡易足場を設置しているケースがあります。
足場設置の前にはどのような種類の足場を建てるのか確認しておくと良いでしょう。
なお、主な足場の種類は以下の通りです。
単管足場:鉄パイプを組み合わせて建てる
狭い場所でも設置できるが、2本のパイプの上に乗るので不安定。
単管ブラケット足場:単管に足を載せる板をボルト固定
設置に工期がかかるものの、単管足場に比べると安定しやすく安全。
くさび(ビケ)足場:凸金具、凹金具を固定して組み立てる
工期も短く、安全性が高く作業がしやすい足場だが場所によっては設置できない。また施工時に騒音が発生する
メリット・デメリットもありますし、設置条件もあるので、ご自宅の状態に合わせて業者に選定してもらうようにしましょう。
足場をDIYすることはできる?足場の組み方は?
足場設置には国家資格である「足場の組み立て等作業主任者」が必要になるため、資格を保有していない限りはDIYで足場を設置することはできません。
板一枚として動かすことはできませんので注意しましょう。
DIYでは足場だけ組んでもらうように費用を計算しよう
DIYで塗装をしたいと考えている場合は、足場設置のみ業者に依頼するようにしてください。
費用こそかかりますが、足場なしで塗装工事をおこなうのは安全面、品質面でおすすめできません。
box04 title=”おすすめできない理由”]
- 高所の作業は危険なため
- 非効率で時間がかかるため
- 塗りムラができたり品質に影響が出るため
- 塗料の飛散で近隣迷惑になる可能性があるため
[/box04]
足場設置は業者に依頼して必要経費として費用計算に含むことをおすすめします。
足場を組み立てるために必要な時間は?
なお、足場を組み立てるためには以下の時間がかかります。
一般的な30〜40坪ほどの戸建て住宅の例
組み立て:2〜3人の作業者で6〜8時間
解体:2〜3人の作業者で3〜5時間
足場設置は複数人でおこなっても、これだけの時間がかかる作業ですので、DIYでおこなうのは無理だということがお分かり頂けると思います。
足場なしで作業をすることはできる?
最後におすすめはできませんが、足場なしで作業をしたいと考えている人に向けて足場なしで施工する方法を解説します。
無足場工法を利用する
足場を一切利用しない工法は以下の3つがありますが、どれもDIYで利用するのは非現実的です。
非常に危険ですし、費用もかかるためプロに依頼した方が安全です。
ゴンドラを利用
建物の屋上などにレールと機材を設置してゴンドラを下げて作業をおこなう工法です。
ただし、高さ制限があり、一般的な一軒家で利用することはできません。
ゴンドラの利用は機材のレンタルや設置に数十万以上かかります。
ロープアクセス(宙吊り)
建物の屋上などから専用のロープで宙吊りで作業をする工法です。
数万〜数十万で施工は可能ですが、危険度も高く塗装にも高いスキルが必要になります。
高所作業車を利用
車両の作業台に乗って塗装作業をおこなう工法です。
高所作業車は数万円でレンタルすることができるので最も現実的だと言えるでしょう。
家の周囲に車両を置くスペースや道路の使用許可が必要になるので注意してください。
はしごを使って塗装をする
平屋であれば家庭用はしごでも構いませんが、2階以上の塗装であれば業務用はしごを利用して作業をしましょう。
はしごを選ぶ際には滑り止めや安全ロック機能がついたはしごを選びましょう。
さらに安定性に不安があるため、安全帯を使用するなど落下や転倒のリスクに備えるようにしてください。
脚立を使って塗装する
平屋の施工であれば4本足で自立できる脚立を利用するのも1つの手段です。
脚立であれば高さがあっても数万円程度で購入できるためコスト削減につながります。
また、複数の脚立を並べて、足場板をかけることで簡易的な足場になります。
ただし、落下の危険性ははしごと変わりませんので、倒れないように固定して安全帯を利用するようにしてください。
長柄ローラー、塗装用延長ポールを利用する
柄の長い長柄ローラーや塗装用延長ポールを利用することで足場やはしごを使わずに作業が可能になります。
1本あたり数千円で購入できるうえに怪我のリスクも低いのでおすすめできます。
作業場所から塗装箇所が遠くなるので塗りムラがおこりやすくなるので注意してください。
まとめ
外壁塗装の工事をするうえでは、足場に一定の費用がかかります。
そのため、見積書で費用を見た際に「高すぎるんじゃないか?」「足場なしではできないのか?」と考える人もいるはずです。
そこで今回は足場について疑問を持っている方に向けて「足場が必要な理由」「足場の費用相場」「足場設置時のトラブル事例」まで解説しました。
足場が外壁塗装の工事を安全かつ高品質でおこなうためには重要な工程ですが、悪徳業者にとって足場費用は騙しやすいポイントでもあります。
費用相場を理解しておくことや、足場代無料などのトークはありえないということを理解しておくことでトラブルを避けることができますので、ぜひこの記事の内容を参考にしてください。
なお、当サイトでは近年急増するリフォームトラブルから身を守れるように塗装工事の教科書「失敗を避ける塗装工事 7つのポイント」を無料プレゼントしています。
リフォームトラブルから身を守るためにもぜひ読んでおくことをおすすめします。